ワット・プラシーサンペットは、アユタヤ駅からミニバスで15分で、アユタヤ地域の中央部から少し西寄りに位置しています。
1491年に建造された、第1級の王室守護寺院です。アユタヤで最大規模を誇っていましたが、1767年のビルマ軍の侵略により、破壊されてしまいました。現在残っているのは、石灰により白くなった3基のセイロン様式の仏塔だけです。このセイロン式の仏塔は、歴代3人の遺骨を納めており、15世紀に建造されました。寺院名のワット・プラシーサンペットは、ここに祀られていた仏像に由来しているようです。この仏像は、ラーマティボディ二世の命で1500年に作られ、高さ16m、重さ250キロもの巨大な仏像で、かつては全身が純金で覆われており光り輝いていたそうです。
今は、石灰化して白くなってしまいましたが、3基の仏塔は消えてしまった往時を忍ばせています。この寺院は、旧王朝宮跡に建てられ、新王宮はこのすぐ北側に建てられていたのですが、今は、柱と土台の跡が残っているだけとなりました。